これで安心!現地在住者が教える北欧旅行に必要な持ち物

今年の夏休みは海外旅行を計画している方も多いのではないでしょうか? 海外旅行を安心して楽しむためには事前の準備が大切。パスポートなどの必需品はもちろんですが、季節や目的地に応じて何が必要か悩むこともあると思います。

そこで、今回は北欧旅行に欠かせない持ち物&あると便利なアイテムについて現地在住者にASK。北欧旅行の前にぜひチェックしてください!

※本記事においての「北欧」は、スウェーデン・フィンランド・ノルウェー・デンマーク・アイスランドを指しています。

海外旅行のイメージ

海外旅行を楽しむには事前準備を万全に

基本の持ち物

・パスポート
海外旅行でもっとも重要なのはパスポート。出発前に必ず有効期限を確認しておきましょう。北欧各国はシェンゲン協定加盟国のため、通常3ヶ月以上の残存有効期間(シェンゲン協定加盟国出国時)が必要です。また、万が一の紛失に備えて、パスポートの所持人情報ページは印刷して、原本とは別に持参すると安心です。

・航空券/eチケット
航空券やeチケットも必要に応じて印刷して携帯しましょう。入国審査の際に復路の航空券(eチケット)の提示を求められる場合もあります。eチケットの場合は購入控えのメールなどを提示すれば問題ありませんが、現地でのインターネット接続トラブルなども考慮して、プリントアウトしておくと万全です。

・クレジットカード/現地通貨
北欧ではキャッシュレス決済が一般的なので、海外で利用できるクレジットカードやデビットカードを必ず準備しましょう。サインレス決済も多いため、出発前にPINコード(暗証番号)を確認してください。北欧で現金を使用する機会は限られていますが、公共トイレの使用時に現金が必要な場合もあるため、少額のコインを用意しておくと良いかもしれません。

・海外用Wi-Fiルーター/SIMカード
ほとんどの方がスマートフォンや携帯電話を持参すると思いますが、海外での利用料金を心配される方も多いと思います。空港やホテル、カフェなどでは無料Wi-Fiを利用できる場合が多いですが、移動時には海外用のWi-Fiルーターがあると安心です。また、SIMフリー端末を利用している場合は、海外用プリペイドSIMカードを利用するのもアリ。海外SIMカードは各通信会社によって料金や利用できるデータ量が異なるので事前にチェックを。

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・変換プラグ/変圧器
海外のほとんどの国は日本と異なる電圧・プラグ形状のため、日本の電化製品を使用するには変換プラグや変圧器が必要です。ヘアドライヤーや電気シェーバーなどを持参する場合は、海外の電圧に対応しているか、事前にチェックしておきましょう。変圧器を必要としない海外対応電化製品でも変換プラグは必要な場合が多いので、持ち運びしやすい変換プラグセットを準備しましょう。
>>海外の電圧とプラグタイプ(外部サイト)


・日用品/個人的な必需品

例えば、医薬品(鎮痛剤・風邪薬・酔い止め等)、生理用品、メガネやコンタクト用品、化粧品、日焼け止め、虫よけスプレー、ウェットティッシュ、etc……、日常的に使用しているアイテムは日本から持参した方が安心です。一部の医薬品や化粧品、生理用品などは現地の薬局やスーパーで購入できますが、処方箋が必要だったり、海外製で肌が荒れてしまう等の可能性も考えられるため、滞在期間に合わせた量を小分けにして持って行きましょう。

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現地に着いてから「持ってくれば良かった…」とならないために

あると便利な持ち物

・移動用のバッグ
スーツケースや機内持ち込み手荷物の他に小さめのバッグがあると、貴重品や携帯電話、コスメなどをコンパクトにまとめて持ち歩くのに便利です。両手を自由に使うことができ、ひったくりのリスクも減らせるショルダーバッグやウエストバッグ、またはバックパックがおすすめ。バックパックを使いたい方は、チェストストラップ付きのタイプやTSAロック機能があるものを選ぶと盗難被害の危険性を軽減できるはず。

 

 

防犯対策グッズ
海外では万全の防犯対策を。例えば、貴重品を保護するための荷物ロックや防犯ブザーなどの防犯グッズがあれば、万が一、危険に遭遇した場合にも周囲の人に察知してもらえる可能性が高まります。また、クレジットカードの個人情報を守るために、RFIDブロック(スキミング防止)カードや同機能を備えた財布などもおすすめです。


・ランドリーポーチ

海外旅行では衣類の整理や洗濯物の保管にランドリーポーチがあると非常に便利です。いくつかのランドリーポーチに分けて収納しておけば、帰国後にまとめて洗濯機に入れることができるため、家事の時短にもなります。


・衣類圧縮袋
秋から冬の海外旅行は特に衣類がかさばりがちです。セーターやニットなどのボリュームがある衣類も圧縮袋に入れておけばコンパクトに収納可能。スーツケースのスペースを最大限に活用できるので、より身軽に旅行を楽しむことができますね。


・ラゲッジスケール(荷物用はかり)

旅行先でお土産などを購入すると、帰りにはスーツケースの重量が増えてしまうことがよくあります。各航空会社の重量制限を超えてしまうと超過料金がかかる場合があるため、スーツケースの重さは事前に把握しておきたいですよね。ラゲッジスケールは小振りで持ち運びも楽なので、一つ携帯しても良いかもしれません。


・使い捨て便座シート
ヨーロッパでは公共トイレに便座がないことがよくあります。(北欧でもたまにあります)また、あまり清潔ではないトイレも多いので、衛生面にこだわるなら便座シートを持参してみては。使い捨てタイプならすぐに処分できるので、バッグの中に一つ入れておくと、いざという時に役立つかも。

北欧旅行に必要な持ち物

・サングラス
日本よりも高緯度かつ低湿度の北欧諸国では、日差しが一段と強く感じられます。冬でも雪や氷に反射する日光が眩しさを増幅させるので、季節を問わずサングラスを携帯しておくと安心です。UVカット効果のあるサングラスであればさらにGOOD。

 

北欧は夏でも冬でも日差しが強く感じられるので、サングラスは必携です。日傘を使う人はいないので、日よけの帽子などがあると良いと思います。(スウェーデン在住:Namiさん)

 

・羽織りもの
北欧では真夏であっても朝晩は冷え込むことがあるので、気温の変化に備えて薄手のジャケットやカーディガンなどの羽織りものを必ず持参しましょう。

 

真夏の日中は気温が30℃近くなりますが、朝晩は15℃以下の時があり寒く感じます。薄手のジャケットやパーカーは絶対にあった方が良いですよ。(ノルウェー在住:もちぽんさん)

 

・スニーカー
北欧は石畳の道や舗装されていない砂利道などが多いため、スニーカーのような歩きやすい靴がベストです。ただ、白いスニーカーだとすぐに汚れが目立ってしまうので気をつけて。

 

靴はスニーカーがおすすめ。石畳が多く、歩道は埃っぽくてゴミも多いので、汚れてもOKな靴で観光を。(デンマーク在住:推しはラースさん)

 

・パジャマ(ルームウェア)
北欧のホテルでは基本的にパジャマは用意されていないので、就寝しやすいルームウェアなどを持参しましょう。バスローブは用意されているホテルもあるので、事前にホームページなどで確認しておきましょう。

 

ホテルのアメニティはあまり充実していません。日本のビジネスホテルのようなものを期待すると裏切られるので、必要なものは日本から持って行った方が良いです。(フィンランド在住:ヘルシンキで育児中さん)

 

・スリッパ
同じく、北欧のホテルでは基本的にスリッパはありません。ホテルの室内を外靴で歩き回る人も多いので、気になる方は使い捨てスリッパや携帯スリッパを持参するのがおすすめ。一部のホテルでは、フロントで支給してもらえることもあります(有料の場合もあり)。


・靴の滑り止め

冬から春かけて北欧を訪れる方は、雪道や凍結した道でのスリップ防止のため、靴底用滑り止めスパイクがあると安心です。レストランやお店に入るときはスパイクを外すのがマナーなので、着脱式を選ぶのがベター。現地の人も使っています。

 

雪解けの時期は路面の凍結がひどく、現地の人でも転んだりしています。滑り止めがない靴だと危険なので、何か対策をした方が良いです。(ノルウェー在住:JANTAさん)

 

・レインコート/雨具
北欧各国の年間降水量は日本よりも少ない傾向にありますが、季節や地域によっては急な雨に見舞われることもあるため、雨具を持参すると役立つ場合があります。一般的にノルウェーのベルゲンとアイスランドのレイキャビクは、年間を通じて降水量が多い地域として知られています。北欧の都市部や観光地では傘を使う人もいますが、レインコートやウインドブレーカーを活用する人が多いです。

 

アイスランドは風がとても強いので、傘を使うことはおすすめしません。アイスランドでネイチャーツアーなどに参加する予定がある人は、動きやすいレインコートを持参した良いです。(アイスランド在住:パフィンかわいいさん)

 


・エコバッグ

北欧ではレジ袋有料がスタンダードなので、スーパーマーケットやショッピングセンターで買い物をする場合は、エコバッグを持参した方が○(一部専門店では無料の紙袋あり)。セルフレジが普及していますが、有人のレジで会計をする場合は、レジ係の人に「Hello」等の挨拶をするのがマナーです。

海外旅行のイメージ

楽しい旅にするために、出発前に現地情報も確認して

北欧旅行で注意したいこと

・盗難/スリ
北欧各国は比較的安全に観光できる国々ではありますが、スリや置引きなどには十分注意してください。主要駅や公共交通機関内、人気の観光スポット、レストランやカフェのテラス席など、人が密集している場所では特に用心し、貴重品や荷物は常に目の届くところに置いておきましょう。「自分は大丈夫」と思わずに用心して行動することが大切です。

・タクシーのぼったくり
北欧に限らず、海外ではタクシーのぼったくりは高確率で起こること。流しのタクシーは避け、空港や駅にある正規の乗り場で待つか、信頼できるタクシー会社を利用しましょう。観光情報センターやホテルのフロントでおすすめのタクシー会社を聞いておくと◎。また、乗車前に料金の概算を確認しておくと、後でトラブルになるのを防ぐことができます。北欧には移民タクシードライバーが多く、英語を話さない人もいるので、意思疎通が難しい場合はスマホなどで目的地の住所や地図を見せましょう。

・夜間の性犯罪
特に女性観光客が気をつけたいのが夜間の性犯罪です。観光スポットや繁華街であっても、夜間は一人での行動を控え、特に治安の悪いエリアには近づかないようにしましょう。また、夜間の移動は公共の交通機関を利用するか、信頼できるタクシーサービスを利用するなど、安全な手段を選んでください。

・服装
旅先でフォーマルな装いが必要ないのであれば、北欧ではカジュアルな服装で過ごすことをおすすめします。きれいな服装や高価なものを持ち歩いていると逆に目立ってしまい、スリや窃盗といった犯罪のターゲットになりがちです。ただし、一部のレストランではジャケット着用などのドレスコードがあるので、事前に確認しておきましょう。

・挨拶のマナー
前述の通り、北欧ではショップスタッフに挨拶をするのがマナーとされています。小さいお店の場合は会計時ではなく、入店時に店員さんと目が合ったら「Hello」と声をかけましょう。声を出すのが難しい場合は、目を合わせて微笑むだけでもOK。無言だと感じの悪い人だと思われてしまうので気をつけて。
※現地語での挨拶は下記を参考に

【覚えておこう、北欧の挨拶(こんにちはの意味)】
スウェーデン語:Hej(ヘイ)
デンマーク語:Hej(ハイ)
ノルウェー語:Hei(ハイ)
フィンランド語:Moi(モイ)/Hei(ヘイ)
アイスランド語:Halló(ハロウ)

・店舗の営業日
北欧ではキリスト教の安息日の伝統と関連して日曜&祝日休業の店舗が多くあります。スウェーデン・デンマーク・フィンランドは営業制限が比較的緩やかなので、一部の店舗を除き通常営業している店舗が多いですが(祝日は休業の場合が多い)、ノルウェー・アイスランドでは日曜&祝日営業を禁止する法律があるため、美術館などの公共施設や飲食店以外は営業していないことがほとんど(一部例外店舗あり)。また、6月~8月の夏休み期間は長期休業する店舗もあるため、お目当てのお店は事前に営業日をチェックしておきましょう。

楽しみな反面、不安もあるのが海外旅行。旅行を安心・安全に楽しむためにも、この記事を参考に万全な準備を目指してみてください。皆さんが思い出に残る北欧旅行を楽しめますように!

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THE STYLE OF NORTH 編集部

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