年末年始にイッキ見!家で観られる北欧の名作映画25選

コロナ禍で迎える初めての年末年始。例年であれば、初詣や海外旅行、初売りなどに繰り出す方も多かったと思いますが、今年は家でのんびり過ごすという人が多いのでは? そこで今回は、時間がある今だからこそイッキ見したい北欧ムービーをご紹介。

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Photo:Jan Vašek

スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランド、アイスランドの5ヶ国から、ストリーミングで観られるおすすめの映画を各国5作ずつピックアップ。北欧らしいシニカルなコメディーから感動のヒューマンドラマ、ハリウッドスターが共演する本格サスペンスまで、珠玉のラインナップをお届けします!

スウェーデン

シンプル・シモン(2010)
気に入らないことがあると自分だけの“ロケット”にこもり、宇宙へと飛び立つ想像にふけるアスペルガー症候群のシモン。そんなシモンを理解する兄のサムは、恋人のフリーダと暮らす新居に彼を迎え入れ共同生活をスタートさせるが、シモンのせいでフラれてしまう。落ち込むサムの姿に心を痛めたシモンは、サムにぴったりな相手を探すため、ある計画を実行に移す――。第84回アカデミー賞外国語映画賞のスウェーデン代表に選出されたラブコメディー。主演は、名優ステラン・スカルスガルドの息子ビル・スカルスガルド。

幸せなひとりぼっち(2015)
愛する妻に先立たれ、悲しみに暮れる孤独な毎日を送っていたオーヴェ。そんなある日、隣にパルヴァネ一家が引っ越してくる。何かと問題を持ち込んでくるパルヴァネたちにうんざりするオーヴェだったが、次第に彼らに心を開くようになり、やがて妻との思い出をゆっくりと語りはじめる――。原作は、世界的ベストセラーとなったフレドリック・バックマンの同名小説。スウェーデンのアカデミー賞といわれるゴールデンビートル賞で主演男優賞と観客賞をダブル受賞したヒューマンドラマ。

ぼくのエリ 200歳の少女(2008)
永遠に歳をとらないヴァンパイアの少女と、孤独な少年の交流を描いたヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストのベストセラー小説「モールス」を映画化。ストックホルム郊外の小さな町で母親と二人で暮らす12歳のオスカー。内気でいじめられっ子の彼は、アパートの隣の部屋に引っ越してきた不思議な少女エリに興味を持ち、次第に惹かれていく。同じ頃、町では青年がノドを切り裂かれ、血を抜き取られるという猟奇殺人事件が発生していた――。2008年トライベッカ国際映画祭で最優秀作品賞を受賞。主人公を演じた二人の無名の子役の演技も絶賛された。

スノーマン 雪闇の殺人鬼(2017)
ノルウェーの首都オスロに今年初めての雪が降った日、一人の女性が姿を消し、彼女のスカーフを首に巻いた雪だるまが発見された。捜査を開始したハリー・ホーレ警部は、この10年間で女性が失踪した未解決事件があまりにも多いことに気付く。時を同じくして、ホーレ警部に“雪だるま”という署名が入った謎の手紙が届き……。原作はノルウェー発のベストセラー『ハリー・ホーレ刑事』シリーズの第7作「スノーマン」。マイケル・ファスベンダーが主人公のハリー・ホーレを演じ、レベッカ・ファーガソン、シャルロット・ゲンズブール、J・K・シモンズが共演。

ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017)
現代美術館のキュレーターとして、順風満帆な人生を送るクリスティアン。彼は次の展覧会で「ザ・スクエア」と題した作品を発表するという。それは、すべての人が平等の権利を持ち、公平に扱われる「思いやりの聖域」をテーマにしたインスタレーションで、現代社会に蔓延るエゴイズムや格差に一石を投じる狙いがあった。だが、スリ事件とPRの失敗がきっかけで、周囲から信頼と尊敬を集めていたその紳士的な振る舞いや体裁に綻びが生じ始める……。第70回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した異色の風刺喜劇。

デンマーク

THE GUILTY/ギルティ(2018)
警察官のアスガー・ホルムは過去のある事件をきっかけに現場の一線を退き、緊急通報指令室のオペレーターとして、交通事故の通報などに対応する日々を送っていた。そんなある日、一本の通報を受ける。それは今まさに誘拐されている最中だという女性からの通報だった。彼に与えられた事件解決の手段は電話だけ。車の発進音や女性の怯える声、そして犯人の息遣い…、微かに聞こえる音だけを手がかりに、“見えない”事件を解決することはできるのか――。

光のほうへ(2010)
10代の頃に幼い弟を亡くし、その現実を受け入れられないまま大人になった兄弟は、それぞれ苦しみながら毎日を生きていた。お互いに関わることなく別々の人生を歩んでいた2人だったが、アルコール依存症だった母親の死をきっかけに再会し、過去や家族、現在と向き合おうとするが……。原作は、デンマークの作家ヨナス・T・ベングトソンの小説『サブマリーノ』。愛を知らずに育ち、心に深い傷を抱えたまま大人になった兄弟が、人生に再び光を見いだそうともがく感動のヒューマンドラマ。

偽りなき者(2012)
離婚と失業を乗り越えて幼稚園の教師になったルーカスは、親友テオの娘・クララの作り話が原因で、変質者のレッテルを貼られてしまう。幼いクララの証言を町の住人やテオまでもが信じて疑わず、閉鎖的な田舎町でルーカスの言葉に耳を貸す者は誰もいなかった。孤立したルーカスに向けられる敵意や憎悪。やがて危害は息子のマルクスにまで及ぶ。それでもルーカスは無実を訴え続けるが……。主演のマッツ・ミケルセンは本作でカンヌ国際映画祭主演男優賞を受賞。

ヒトラーの忘れもの(2015)
第2次世界大戦後、ナチス・ドイツによる占領から解放されたデンマークを舞台に、地雷撤去を強制されるドイツ軍捕虜たちの過酷な運命を、史実に基づいて描く。まだ幼さの残る10代の少年兵たちを指揮するデンマーク軍の軍曹ラスムスンは、ナチスに激しい憎しみを抱きながらも、少年たちが誤爆や撤去作業の失敗で次々に命を落とすのを見て良心の呵責にさいなまれるようになる――。第28回東京国際映画祭コンペティション部門にて、軍曹役のローラン・モラーと少年兵役のルイス・ホフマンが最優秀男優賞を受賞。

レジデント(2015)
コペンハーゲン郊外の閑静な住宅街で暮らすディノ一家。ある日、不審死を遂げた老人の遺体が忽然と消えた事件をきっかけに、街が制限区域に指定されてしまう。厳戒態勢の中、テレビではこの地区に謎の伝染病が蔓延していると放送される。ディノの息子グスタフが恋人に会うため夜中にこっそりと家を抜け出すと、ゾンビになって街をさまよう近所の住人たちが国防軍に射殺される現場を目撃する――。デンマーク発の王道ゾンビホラー。

ノルウェー

バレエボーイズ(2014)
ノルウェーでプロのバレエダンサーを目指すルーカス、トルゲール、シーヴェルトの3人の少年。男性が少ないバレエの世界で、ひたむきにレッスンに打ち込んでいる。時にはふざけ合いながらも厳しい練習に耐え、互いに切磋琢磨していたが、ある日、ルーカスだけが名門ロンドン・ロイヤル・バレエスクールから招待を受けたことをきっかけに、3人は今後の人生を大きく左右する選択を突きつけられる――。希望と葛藤に満ちた少年たちが描く青春ドキュメンタリー。


THE WAVE ザ・ウェイブ(2015)
多くの観光客で賑わう世界遺産ノルウェーのガイランゲルフィヨルド。広大な山々に囲まれた自然豊かな景勝地だが、過去に山崩れの大災害が起きた危険な一面も併せ持つ。そんなある日、大規模な岩山崩落の前兆が感知され、緊急避難警報が発令される。地質学者のクリスチャンは、津波が町に到達するまでの10分間で家族を連れて避難しようとするが……。主演は『レヴェナント:蘇えりし者』などに出演した経験を持つクリストファー・ヨーネル。

キング・オブ・トロール 勇者と山の巨神(2017)
19世紀半ばのノルウェー。貧しい家庭で育った三人兄弟の末っ子エスペンは冒険心が強く、いたずらばかりしていつも兄たちを困らせていた。国王の宮殿では、勝気で聡明なキリステン王女が、ハンサムだがずる賢いシグール王子と結婚することになっていた。政略結婚をしたくないキリステンは宮殿から抜け出し、森の中でエスペンと出会う。すぐに打ち解け、お互いに惹かれ合う二人だったが、キリステンが“マウンテン・キング”と呼ばれる森の妖精トロールに連れて行かれてしまい……。

15歳、アルマの恋愛妄想(2011)
ノルウェーの田舎町に暮らす15歳の少女アルマ。変化のない日々に退屈している彼女は、密かに想いを寄せるアルトゥールと初体験することを夢見ていた。そんな中、パーティーで意中のアルトゥールからアプローチを受けたアルマは、ある“衝撃的”な事件を引き起こしてしまう。それが原因で彼女は学校で仲間外れにされ、親友だった双子の姉妹サラとイングリットとも対立。いらだちが収まらず母親と衝突したアルマは、思いがけない行動に出るが……。

ウトヤ島、7月22日(2018)
2011年7月22日、ノルウェーのウトヤ島で実際に起きたテロ事件を映画化。数百人の学生たちがウトヤ島のサマーキャンプに参加し、国の未来について語り合う中、突然の銃声が鳴り響く。銃声は止むことなく、学生たちは島中を逃げ回る。何が起こっているのかわからないまま、仲間たちと森へ逃げ込んだ少女カヤは、想像を絶する緊迫感の中、ありったけの勇気を奮い起こして、はぐれた妹エミリアを捜し始める――。事件発生から解決までの72分間をワンカットの長回し撮影で描く。

フィンランド

ファブリックの女王(2015)
戦後間もないフィンランドで、高い理想を持って「マリメッコ」を立ち上げ、世界的なブランドへと押し上げたアルミ・ラティア。幾度となく経営危機に陥った「マリメッコ」だが、それでもアルミはブランドを守ることに傾倒。ついには夫と子供にも見放され、理解を得られない淋しさを酒や他の男性で紛らわせようとする。そんな中、全財産を投じて行なったファッションショーは大成功。カラフルで斬新なデザインが大人気となり、事業は軌道に乗り始めるが……。

オンネリとアンネリのおうち(2014)
マリヤッタ・クレンニエミによるフィンランドの人気児童文学『オンネリとアンネリ』シリーズを実写化。いつも一緒の仲良し二人組オンネリとアンネリはある日、バラ通りで「正直者にあげます」と書かれた手紙とお金の入った封筒を拾う。そのお金を使ってバラの木夫人というおばあさんから水色の家を買った二人は、その家で暮らすことに。ちょっぴり変わったご近所さんたちと交流しながら、二人だけの楽しい生活が始まる。しかし、ある日お隣さんに泥棒が入り……。

レア・エクスポーツ 囚われのサンタクロース(2010)
フィンランドの北部の村で厳格なハンターの父と暮らす少年ピエタリは、サンタクロースを恐ろしい存在と信じていた。そんなある日、国境付近の山に封印されたという“本物”のサンタクロースが、「考古学上の発掘作業」の名目で掘り起こされ、それを機に失踪事件やトナカイの大量死など事件が頻発するようになる。掘り起こされたそのサンタクロースは、子供たちが歓迎するいわゆる“普通”のサンタクロースではなかったのだ……!

ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!(2018)
フィンランド北部の村で暮らすトゥロは、売れないヘヴィメタルバンドでボーカルを務めていた。そんな状況を打破しようとオリジナル曲を完成させたバンドメンバーは、ひょんなことから音楽フェスの主催者と知り合う。ところが、地元のライブハウスで失態をさらしてバンドは解散、さらにドラマーが事故死してしまう。どうしても諦めきれないトゥロは、バンドを再結成し、ドラマーの棺桶を車にのせて、新たなドラマーを誘拐してフェスの会場へと向かう。

オリ・マキの人生で最も幸せな日(2016)
1962年の夏、プロボクサーのオリ・マキは、世界タイトルを賭けてアメリカ人チャンピオンと戦うチャンスを得る。フィンランド初の世界チャンピオン誕生に向けて、国全体が盛り上がりを見せる中、オリ・マキはハードなスケジュールに加え、挨拶回りや撮影をこなすことに嫌気が差し、集中して練習ができずにいた。そして、タイトル戦の目前に同郷の女性ライヤに恋をしてしまう。周囲の期待を一身に背負うオリ・マキが、自分なりの幸せを掴むために取った行動とは――。

アイスランド

残された者-北の極地-(2018)
飛行機事故によって北極地帯に不時着したパイロットのオボァガードは、壊れた飛行機をシェルター代わりにしながら、白銀に包まれた荒野を毎日歩き回り、魚を釣り、救難信号を出すというルーティーンをこなしながら、救助を待っていた。しかし、ようやく救助に来たヘリコプターは強風のために墜落し、女性パイロットが大怪我を負ってしまう。これまで、目の前の確実な“生”だけを手に入れてきたオボァガードは、瀕死の女性を前に、ついに自らの足で窮地を脱しようと決心する――。

ディール・ブレイク(2014)
伝説的な名警察官を父に持つハンネスはアイスランド警察の特殊部隊入りを志願するが、試験の代わりに行われた訓練に落ち、内務調査室に配属されることになる。ある日、ギャングのボスの座を追放されて麻薬の密売人となっていたグンナーが、自分を破滅させたセルビア人ギャングを銃で襲撃しようとして失敗し、逮捕される事件が起きる。グンナーは尋問相手としてハンネスを指名するが、そこには思わぬ落とし穴が仕掛けられていて……。

ひつじ村の兄弟(2015)
アイスランドの僻地に暮らす年老いた兄弟グミーとキディーは、先祖から受け継いだ優良種の羊の世話に生活のすべてを費やしてきた。その一方で彼らは絶縁状態にあり、40年間もの間、まったく口をきかないほどに不仲だった。ある日、キディーの羊が疫病に侵され、保健所から殺処分を命じられる。絶滅の危機に晒されている優良な羊を守るため、兄弟はついに力を合わせることになる。それは、二人がある重大な秘密を共有することでもあった――。

好きにならずにいられない(2015)
空港で荷物係として働く43歳のフーシは、独身で女性経験なしのシャイな大男。ジオラマ作りだけが楽しみという単調な毎日を送っていた。近所に住む少女と遊んでいるだけで誘拐犯と間違えられるような、冴えない日々を送る息子を心配した母親は、フーシにダンススクールのクーポン券をプレゼントする。渋々ながらもダンススクールへと出かけたフーシは、そこで一人の美しい女性と出会う。彼女に恋心を抱くフーシだったが、その女性は心に傷を負っていて……。

トラフィッカー 運び屋の女(2018)
シングルマザーのソフィアは生活苦から、コカイン入りのタブレットを飲み込み密かに持ち運ぶ“裏稼業”をこなしている。そんなソフィアの前に、表向きは裕福な暮らしをしているが多額の借金を抱える弁護士のエリックと、刑務所から出所したばかりのアトリの兄弟が現れ、コカインの密輸に加担することに。ソフィアはタブレットを飲み込んでアイスランドへ入国するが、タブレットを吐き出すことができない。麻薬捜査局の刑事レナの捜査の手が迫る中、事態は思わぬ方向へと展開していく――。

残念ながら、DVDスルー作品も多い北欧映画。この機会にぜひストリーミングで鑑賞してみてください。

THE STYLE OF NORTH 編集部

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