ムーミンの生みの親、トーベ・ヤンソンの半生を描いた初の長編映画『TOVE』の予告編が解禁

トーベ・ヤンソンの半生を描いた伝記映画『TOVE(原題)』より、第一弾の予告編が公開された。

映画『TOVE』

映画『TOVE』/Photo:www.moomin.com

映画『TOVE』は、「ムーミン(Moomin)」シリーズの原作者として世界的に知られるフィンランドの作家、トーベ・ヤンソン(Tove Jansson)の半生に焦点を当てた初の長編映画。

活気に満ち、街中にジャズに溢れる1940年代から1950年代のヘルシンキを舞台に、「ムーミン」のヒットによって一躍注目されるようになった30代~40代のトーベを中心に描く。

予告編(英語字幕付き)では、自由と芸術を愛したトーベの情熱的な生き様や人間関係の葛藤、「ムーミン」が生まれた瞬間、そして、女性舞台監督のヴィヴィカ・バンドレル(Vivica Bandler)と恋に落ちるシーンなどが公開されている。

監督のザイダ・バリルート(Zaida Bergroth)によると、「映画では、トーベが野心的で意欲的な若い芸術家だった時代、本業の絵画ではなく、ムーミンによって注目され始めた時代に焦点を当てている」という。

映画『TOVE』

映画『TOVE』/Photo:www.moomin.com

トーベ役には、映画や舞台を中心に活躍するフィンランドの新進気鋭女優アルマ・ポウスティ(Alma Pöysti)が抜擢された。アルマは、トーベ・ヤンソンが生前親しくしていた女優ビルギッタ・ウルフソン(Birgitta Wolfson)の孫で、トーベと同じくスウェーデン系フィンランド人。以前、ヘルシンキのスウェーデン劇場(Svenska Teatern)で上演されたトーベ・ヤンソンを題材にした演劇作品で、トーベを演じた経験がある。

映画『TOVE』

映画『TOVE』/Photo:www.moomin.com

アルマは、Moomin.com のインタビューで「電話をもらったとき、泣くと同時に笑っていました」と、トーベ役を射止めたときの喜びを語っている。「ほとんどのフィンランド人と同じように、私もトーベと共に育ちました。小さい頃からトーベの作品に囲まれていましたし、家族もいつも彼女の本を読んでいたので、話すことさえも彼女の言葉を通して学んだと言っても過言ではありません」と話す。

※2020年10月追記

映画『TOVE』

映画『TOVE』本国ポスター/Photo:Nordic Film

映画『TOVE』が10月2日、ついに本国フィンランドで初上映。フィンランドでは、オープニングウィーク興収がクリストファー・ノーラン(Christopher Nolan)監督の『テネット(TENET)』に次ぐ2位となり、スウェーデン語映画としては過去最大のヒットとなっている。

現地では、2020年秋頃に世界公開と言われているが、未だ詳報が届いていない。多くのムーミンファンがいる日本でも、ぜひ公開してほしい一作。随時、続報をお伝えしていくのでお楽しみに。

※2020年12月追記
映画『TOVE』の日本公開が2021年秋に決定! 新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか、全国でロードショーとなります。
映画『TOVE』オフィシャルサイト


THE STYLE OF NORTH 編集部

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