映画『ブリット=マリーの幸せなひとりだち』、勇気をもらえる63歳の再出発物語

新型コロナウイルスの影響で、日本公開が延期になっていたスウェーデンの映画『ブリット=マリーの幸せなひとりだち』が、7月17日に公開されることが決定。

映画『ブリット=マリーの幸せなひとりだち』

映画『ブリット=マリーの幸せなひとりだち』

映画『ブリット=マリーの幸せなひとりだち』は、フレドリック・バックマン(Fredrik Backman)による小説 『ブリット=マリーはここにいた』を映画化した、笑いあり、涙ありのヒューマンドラマ。本国スウェーデンでは、初登場1位のヒットを記録している。

映画『ブリット=マリーの幸せなひとりだち』

©AB Svensk Filmindustri, All rights reserved

【STORY】
スウェーデンに住むブリット=マリーは63歳の専業主婦。結婚して40年、仕事で多忙な夫のために、家事を完璧にこなすことが自分の役割だと信じていた。しかしある日、夫が出張先で倒れたという知らせを受け病院へ駆けつけると、そこには夫の愛人の姿が…。

スーツケース一つで家を出ることを決意したブリット=マリーだが、ほとんど働いた経験がない彼女を雇ってくれる職場はなかなかない。職業安定所でようやく見つけた仕事は、小さな村のユースセンターの管理人。さらに、子供たちの弱小サッカーチームのコーチまで任されることに。

初めてのことに戸惑いながらも、地元の人たちに助けられ、徐々に新天地になじんでいくブリット=マリー。しかし、夫が迎えに来たことで、次なる選択を迫られるのだった。「夫のために生きる安泰な人生」と「自分のための波乱万丈な人生」、どちらに彼女の幸せはあるのか…?

映画『ブリット=マリーの幸せなひとりだち』

©AB Svensk Filmindustri, All rights reserved

主演は、映画『スター・ウォーズ』シリーズのシミ・スカイウォーカー役で世界的にその名を知られる、スウェーデンの国民的女優ペルニラ・アウグスト(Pernilla August)。頑固で笑顔を見せないブリット=マリーが不器用ながらも少しずつ笑顔を取り戻していく様子を、その圧巻の演技力で、ときに切なく、ときにコミカルに表現し、観客を魅了する。

監督のツヴァ・ノヴォトニー(Tuva Novotny)は、初監督・脚本を務めた映画『Blindsone』(原題)が、2018年のトロント国際映画祭でプレミア上映、ヨーテボリ国際映画祭でも国際批評家連盟賞を受賞するなど高い評価を得たことで、今もっとも注目される若手監督の一人。スウェーデンでは、映画やTVドラマで活躍する女優としても知られている。

映画『ブリット=マリーの幸せなひとりだち』撮影現場

ツヴァ・ノヴォトニー監督 Photo:Björn Larsson Rosvall / NTB Scanpix

ノヴォトニー監督は同作の公開にあたり、スウェーデンの雑誌インタビューで「この映画の制作は、私にとってセラピーのようなものでした。何歳になっても、誰もがブリット=マリーのように、人生のパターンを変えたり、断捨離することができると学んだわ。それがこの映画のシンボルであり、メッセージでもあるの」と話す。撮影は、スウェーデン第二の都市イェーテボリや地方都市のボリエなどで行われたとか。

映画『ブリット=マリーの幸せなひとりだち』

©AB Svensk Filmindustri, All rights reserved

スウェーデンのベストセラー作家の最新作を、新進気鋭の若手女性監督×国民的女優主演で映画化した話題作。スウェーデンのノスタルジックな街並みやカラフルなインテリア、ブリット=マリーの豪快な掃除方法など、見どころも満載。

第二の人生に踏み出そうとする、 63歳の再出発奮闘記。この夏、劇場で堪能してみては。

原作はこちら。『幸せなひとりぼっち』はトム・ハンクス主演でハリウッド映画化が進行中。

THE STYLE OF NORTH 編集部

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