ノルウェー産サーモンの供給が不安定に、ロシア・ウクライナ情勢が影響

ノルウェー水産物審議会(本社:ノルウェー・トロムソ)は3月9日、ロシア・ウクライナ情勢緊迫化によるロシア領空の飛行禁止措置、およびロシア領空の飛行のリスクを鑑みた航空会社のルート変更や欠航に伴い、日本に空輸されるノルウェー産サーモンの供給が全国的に不安定になっていると発表した。

サーモン

※イメージ写真

ノルウェー水産物審議会の発表によると、現在、安定的かつ効率的な輸送ルートを確保し、生サーモンの鮮度や品質を保ちながら継続的な供給を実現できるよう、代替対応の実現に向けて協議が行われているとのこと。

ロシア領空を通過するこれまでのメインルートはノルウェーから日本への最短距離であり、サーモンの水揚げから日本の食卓まで最短36時間で届けることが可能であったが、迂回ルートを使用した場合は飛行距離が数時間延びることになるという。

ノルウェー水産物審議会のヨハン・クアルハイム日本・韓国担当ディレクターは「日本はノルウェー産サーモンにとって大変重要な市場です。過去25年間、日本の皆様に常に新鮮で高品質なサーモンをお楽しみいただけるよう、輸送を含む生産供給体制の向上を徹底して参りました。ノルウェーの水産業界は、日本へのノルウェー産サーモンの供給の維持および強化を非常に重要視しており、持続可能な解決策を今後数週間で実現できるよう最善を尽くして参ります」とコメント。

※3月18日更新
「現在、早急な代替策としてロシア上空を迂回する北極圏を経由する北回りのルートや中央・南アジアや中東を経由する南回りのルートを確保する等に取り組んでおります。迂回ルートは、ロシア上空を経由するメインルートよりも日本への距離が長くなりますが、本日時点で通常の供給量の約60~80%まで戻り、少しずつ回復に向かっていることをご報告いたします」(ノルウェー水産物審議会プレスリリースより)

 

 

THE STYLE OF NORTH 編集部

北欧の最新情報を発信するウェブマガジン。 現地在住スタッフが北欧各国から旬の情報をお届けします。 公式YouTube&インスタグラム(@thestyleof...

プロフィール

PICK UP ARTICLES

You Might Also Like…