【2022年冬版】フィンランドの最新グルメスポットをご紹介
「フィンランド」と言うと、“世界一幸福な国”や“サンタクロースの国”というイメージがあり、“食”のイメージを持つ方は少ないかもしれません。でも実は、フィンランドは、 森、 畑、 海、 湖からの恵み豊かな食材が揃っており、都市部のモダンなレストランではもちろん、大自然の中で美食を堪能できる国でもあります。
Photo：Riku Niemi & Visit Finland
料理関係者の間では、フィンランドは新鮮な旬の食材に創意工夫を加えて提供する美食の国として知られていましたが、英国放送協会（BBC）が古都トゥルク（Turku）を「北欧のグルメスポット」と評したことにより、世界的にも注目されるようになりました。
今回は、Visit Finland（フィンランド 政府観光局）がおすすめするフィンランドの最新グルメスポットをご紹介します！
レストラン「Kataja」
Photo：Visit Finland
＜極夜の星空とオーロラの下で味わう非日常のコースディナー＞
人気リゾート地ルカ・クーサモ（Ruka-Kuusamo）の近くにある「マジカルポンド」に今年12月にオープン予定のレストラン「カタヤ（Kataja）」（フィンランド語で植物のジュニパーの意味）では、極上の3コースディナーと上質なワインや北極圏をテーマにしたカクテルを堪能することができます。
カタヤのユニークなロケーションとガラス張りのモダンなイグルー（エスキモーの冬の住居）からは、ラップランドの空を舞う幻想的なオーロラを見ることもでき、日常生活では味わえないような特別な食体験が可能。クリスマスと新年には特別メニューも提供される予定です。
https://www.magicalpond.com/en/hut-restaurant-kataja/
レストラン「Kaskis」
Photo：Antti Leino & Kaskis
＜ヘルシンキ外で初のミシュラン1つ星を獲得した気鋭シェフ＞
BBCも認める食の都トゥルクにあるミシュラン1つ星レストラン「カスキス（Kaskis）」。メニューには、若き気鋭シェフ・Erik Mansikka氏の地元食材への愛情が余すところなく反映されていて、森の味覚から海の幸まで、この地域の恵みを活かした料理を味わうことができます。
ニジマスの塩漬けやルバーブのピクルス、カブ、地元産のリンゴ、近くのルイッサロ島の野生トリュフ、群島のチョウザメから採取したフィンランド産のキャビアなどを使ったユニークな料理の数々は、絵画のようにカラフルでありながら、繊細な味付けが特徴です。
https://kaskis.fi/en/food-drink/
サンタクロース村「Ice Restaurant」＆「Kota Restaurant」
Photo：Visit Finland
＜北極圏にある氷のレストランと伝統的なフィンランド式「コタ」で味わう＞
人気観光地ラップランドのサンタクロース村でもフィンランドらしい食体験を提供しています。氷と雪で作られた伝説のレストラン「アイス・レストラン（Ice Restaurant）」では、 森のキノコのクリーミーなスープやヘラジカのロースト、カリフラワーのピューレ、ザリガニのソースを添えた北極海のサーモン煮込みなどの本格的な地元料理を用意。
また、「コタ・レストラン（Kota Restaurant）」では、 暖炉のある伝統的なフィンランド式コタ（小屋）の中でにぎやかに食事を楽しむことができ、フィンランドの伝統的な調理法で作られたサーモンのフライやサーモンスープが看板料理となっています。
宿泊施設も併設されているので、日中はフィンランドの冬のアクティビティを楽しみ、夜はゆったりとディナーを味わってみては？
https://arcticsnowhotel.fi/restaurants/
ゲストハウス「Puukarin Pysäkki」
Photo：Visit Finland
＜スモークサウナで作るカレリア地方の伝統料理＞
北カレリア地方にあるウェルビーイングに焦点を当てた森の中のゲストハウス「Puukarin Pysäkki」では、敷地内のオーガニックレストランでカレリア地方の伝統料理を楽しむことができます。無駄を省き、食材の大切さに重点を置いている同レストランでは、自家製の伝統的なライ麦パンをはじめ、ジビエ、魚、ベリー、根菜、キノコ、ハーブなどを使用したオーガニック料理を提供。
キッチンの中心にあるオーブンでは、オーガニックブレッドやパイ、キャセロールが焼かれ、地元の湖でとれたシロマスや、スモークサウナで調理されたラムなどの料理と一緒にサーブされます。スモークサウナで作る料理、どんなお味か気になりますね♪
https://www.puukarinpysakki.com/english/
ヌークシオ国立公園のグルメツアー
Photo：Udo Haafke & Visit Finland
＜観光客でも気軽に参加できるガイド付きグルメツアー＞
「フィンランドに来たからには、自然を堪能したい！」という方におすすめしたいのがこちら。ヘルシンキからほど近いヌークシオ国立公園（Nuuksio National Park）は、雄大なハイキングコースがアウトドア派に人気のある公園で、「Finland Naturally」がさまざまなツアーを開催しています。例えば、森の中でブルーベリーを摘んでパイを作るツアーや野外ワインバーも人気アクティビティの一つです。
Photo：Visit Finland
夏が旬のブルーベリー。ガイドがヌークシオの森を案内し、ブルーベリーの摘み取りを体験。収穫後はコテージでブルーベリーパイ作りをして、焼きあがったパイは焚火で暖められた紅茶やコーヒーと一緒にいただきます。
一方、野外ワインバー体験では、豊かな自然の中で五感を研ぎ澄ますため、まずは森の中を少し歩き、その後、森の中の野外ワインバーに案内されます。大自然の中でガイドの語りを聴くと、ワインの味と森と香りがいきいきと五感に伝わってきます。フィンランドの自然の中で新しい食体験にトライしてみてはいかがでしょうか。
ベリー摘み体験（7月～9月限定）
https://finlandnaturally.com/pick-n-bake/
野外ワインバー体験
https://finlandnaturally.com/fne/wine-in-the-woods/
この他にも、2022年9月23日に発表された、旅行者向けの料理と体験の卓越性と革新性を表彰する「World Food Travel Associationの2022 Global Culinary Travel Awards」において、フィンランドを拠点とするショップ＆企業が受賞しています。
焚火コーヒーを提供する「Campfire Barista」（https://www.halipuu.com/campfire-barista/）は、料理旅行部門ワイン＆ビバレッジ最優秀賞を獲得。食べ歩きのツアーを提供する「Heather’s Helsinki」（https://heathershelsinki.com/）は旅行における料理文化のベストセレブレーション部門で準優勝しました。
ますます注目されるフィンランドの“食”。旅行の際にぜひ体験してみてください。
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サムネイル画像：Kaskis／Photo：Visit Turku
